【シンガーソングライターになろう!】ボーカルとピアノを合わせて練習する方法徹底解説

2023.11.10

目次

シンガーソングライターになれたらカッコイイですよね。アーティストと呼ばれる彼らは、作詞・作曲・歌唱のすべてを自分でこなします。自分の想いやメッセージを曲に込め、それを周囲へ届ける。「自分にそんな才能はない」「選ばれた人しかできないでしょ?」と思われがちですが、メジャーデビューする有名人まで到達しなくても良いなら、練習次第で誰でもシンガーソングライターになれます。もちろん完成させた曲が事務所の目にとまり、世に出ることもあるかもしれません。今回はそんなシンガーソングライターを目指す人へ、ボーカルとピアノを合わせたレッスン方法をご紹介します。


【シンガーソングライターになるには?】

シンガーソングライターは資格職ではありません。年齢や学歴に関係なく、誰もが自由に目指せます。そのため入口のハードルは低め。「○○大学へ入学しなければならない」「専門学校で学ばなければならない」というルールもなし。ただし、「自分だけでは不安」「ちゃんと指導して欲しい」と考えるなら、ボーカルスクールなどの学校で教えてもらいましょう。独学でもOK!その証拠に「宇多田ヒカル」「鬼束ちひろ」「大江千里」などは、音楽学校へ通っていたわけではありません。「元々才能に恵まれていたからでしょ?」と感じるかもしれませんが、家庭環境や部活動に培われたセンスで曲を完成させ、多くの人に受け入れられるヒット作を生み出しました。そのため「何が何でも音楽スクールへ入らなければならない」というわけではないのです。

でも、「何から始めれば良いかわからない」という人へ、一般的な音楽スクールで指導される内容をご案内するので、独学と比較して参考にしてください。


【レッスン】

ボーカルレッスンでは、呼吸・発声・発音を中心にスタートします。姿勢やブレスコントロールを経て高音も出せるようになり、さまざまなジャンルの歌をトレーニング。ピアノの指導はピアノ専門教室と似ていますが、ボーカルとピアノを同時に習うなら弾き語りコースを選んでください(スクールによってコース名は異なる)。発声トレーニングや歌唱トレーニング、ピアノ伴奏やリズムトレーニングなど、スクールごとに内容も違いますが、7~9カ月くらいで弾き語りをマスターできるでしょう。プロの指導や発表会などもあり、苦手な部分を克服するアドバイスも受けられます。マンツーマンンのレッスンへ対応したスクールもあるので、「みんなの前で発表したい」「音楽業界を目指している」という場合は、スクールで指導してもらったほうが確実です。

どんな曲を練習するかにもよりますが、ボーカルとピアノだけで成立する曲をお伝えします。

・手紙~拝啓 十五の君へ/アンジェラ・アキ

・奏/スキマスイッチ

・絢香/やさしい蒼

・プラネタリウム/大塚愛

・白い恋人たち/桑田佳祐

スクールではJ-POPなどを選び、弾き語りができるよう指導してもらえます。


【ボーカルとピアノを合わせた練習手順】

1.ピアノの練習

2.演奏が安定してきたらハミングで歌う

3.演奏とハミングが合ってきたら、本格的な弾き語りへ

最初から同時に練習してもかまいませんが、一緒にすると混同する可能性があります。「歌うことを意識してピアノが弾けなくなる」「ピアノ演奏へ集中して歌えない」といった事態を招くかもしれません。そのためまずはピアノ演奏を安定させてから、鼻歌を歌えるようになりましょう。このときは、どちらもある程度できていればOK。慣れてきたら、本格的にボーカルとピアノを合わせてください。「鼻歌の段階では両方できたけど、弾き語りしてみたらピアノを弾けない」という場合は、最初に戻ってピアノ練習から再スタート。「もう大丈夫だな」と感じられてから、歌を加えます。


【歌うとピアノが弾けなくなる理由】

歌を歌うこと、ピアノを弾くこと、この2つは異なる動作です。しかもピアノを両手で弾くには、右手と左手で別々の動きをしなければなりません。そのため脳からは、右手と左手へ別々の指示が出されます。ピアノに慣れていれば問題ありませんが、そこへ歌を追加すれば脳が混乱するのは当たり前。どちらもうまく処理できず、「ピアノ演奏がSTOPする」「歌詞を忘れてフレーズが出ない」という状況に陥ってしまいます。「考えなくてもピアノを弾ける」「どこの鍵盤を弾くか指が覚えている」というくらいまで練習していれば、ボーカルと合わせても無理なく続けられるでしょう。うまく行かないのはピアノの練習不足。「才能がないのかも…」と落ち込む必要はないので、ピアノ練習からやり直してください。


【独学でもボーカルとピアノを合わせられるのか】

「結婚式の余興で披露する」「仲間内のイベントに呼ばれている」という理由で、弾き語りを発表するなら独学でも充分に通用します。練習方法はこれまで説明したのと同じ。ピアノ演奏から始めて、徐々に歌を追加しましょう。ただし、1つ注意しなければなりません。音楽スクールへ通わず練習する場合は、ピアノやボーカルを練習する音が近隣へ漏れます。もちろん防音していればある程度は抑えられますが、練習する時間帯への配慮は必要になるでしょう。「うちは戸建てだから大丈夫」という人もいるかもしれませんが、隣家との距離を考えてください。一般的な住宅街であれば、隣家との距離は平均して1mほど離れています。しかし、民法では「建物が境界線から50cm以上離れていなければならない」と明記されているだけなので、「窓を開けたらすぐお隣さん」という状態も珍しくありません。そうなると弾き語りもある程度は音漏れし、練習する声を聞かれてしまいます。夏になれば掃き出し窓を開けるため、練習の音はダダ漏れかもしれません。「隣は空き家だから」「人に聞かれても平気」というなら別ですが、まだ練習途中でミスの多い状態なら、ボリュームを検討してください。選挙カーも午前8時~午後8時までの活動となっているため、弾き語り練習もこの時間帯で検討しましょう。


【ボーカルとピアノを合わせるコツ】

練習方法はこれまで述べた手順ですが、ピアノを弾きこなせるようになったら、右手と左手をそれぞれボーカルと合わせる方法もあります。片手で弾きながら歌うことで、どれだけピアノ演奏が熟練したか確認できるでしょう。「片手で弾いても歌えない」「歌えるけどピアノが続かない」という状態であれば、ピアノ練習へ力を入れてください。そのあと再度ボーカルとピアノ(片手ずつ)を合わせ、7割り程度をハミングできるようなら両手で弾きながら歌います。「ボーカルとピアノを合わせた練習手順」の項目で説明したとおり、最初から両手弾きでも問題ありません。ようはある程度のピアノ演奏ができること。ボーカルレッスンは腹式呼吸さえできていればどうにかなりますが、初心者であればピアノ演奏こそ課題。ピアノ演奏をマスターすれば、ボーカルと合わせるのは簡単です。実際に合わせて間違えた音節をチェックし、その部分は集中して練習しましょう。ピアノ演奏さえ自然にできれば、歌詞に感情を込めて歌えるようにもなります。

ピアノ練習に負担を感じるようなら少し休んで、ボーカルのみに集中しましょう。ブレスするタイミングや発声をこなし、気持ちが落ち着いたらピアノ練習へ戻ってください。繰り返しになりますが、弾き語りはピアノ演奏がポイント。どんなにうまく歌えても、ピアノを弾けなければ先へ進めません。まずは自分にあったやり方でピアノを弾き、そのあとボーカルを乗せましょう。


【まとめ】

今回はボーカルとピアノを合わせた練習方法をまとめました。

・音楽スクールで指導を受けるのもOK

・独学で始めるならピアノ練習から

・右手と左手を別々に弾きハミングする方法もあり

・弾き語りは住環境への配慮(午前8時~午後8時までがおすすめ)

ボーカルとピアノを合わせられるようになれば、シンガーソングライターにもなれます。自分の気持ちを作詞作曲し、自由に歌ってみましょう。「まだそこまで達してない」という場合でも練習を繰り返せば、弾き語りはマスター可能。弾き語りができるようになれば、本格的な音楽活動へも踏み出せますよ。